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再帰処理

再帰処理とは

関数・メソッド内で自分自身を呼び出し、処理を行っていくものを再帰処理という。(以降では関数としか記載しないがメソッドと読み替えても問題ない)

アルゴリズム

流れ

  1. 関数内部で自身を呼び出す関数を作成(特定の条件で必ず戻り値 or 自身の呼び出しをしない 処理を入れる)
  2. 定義した関数を呼び出す

非常にシンプルになっている。

  1. 関数を定義する

イメージ図

  1. 関数を呼び出す

再帰処理を用いるとコードをシンプルに書くことができるが、特定の条件で自身を呼び出さないという処理を記述しないと無限ループに入り、スタックオーバーフローが起きる。 (特定の条件を入れていてもスタックが積み重なるとスタックオーバーフローを起こす)

プログラム

ここではフィボナッチ数列を求めるコードを書く

def Fibonacci(n):
if n <= 1:
return 1
return Fibonacci(n - 1) + Fibonacci(n - 2)

メモ化再帰とは

再帰処理では一度求めたことがある値でも再度計算を行っている。 同じ値を何度も計算するのは無駄と言えるため、一度計算したもの別の配列などに保存して計算量を削減する方法をメモ化再帰と呼ぶ。

上記のフィボナッチ数列を例にして、Fibonacci (5)を求めると

イメージ図

となり、それぞれの登場回数は

Fibonacci (5)Fibonacci (4)Fibonacci (3)Fibonacci (2)Fibonacci (1)Fibonacci (0)
回数112353

である。数が大きくなると同じものが何度も登場し、さらに無駄な処理が増えていく。

アルゴリズム

流れ

  1. 再帰処理と基本的には同じであり、メモした配列に値が入っていればその値を返す処理とメモする処理を追加した関数を記述
  2. 関数を呼び出す

ほとんど再帰処理と変わらない

  1. 再帰処理にメモする処理とメモしている値か確認する処理を追加する

イメージ図

プログラム

memo配列は全て-1で初期化を行っている。 配列の中身が-1以外ならその値は計算済みを表す。

def Fibonacci(n):
if n <= 1:
return 1
if memo[n] != -1:
return memo[n]
memo[n] = Fibonacci(n - 1) + Fibonacci(n - 2)
return memo[n]
memo = [-1] * 30